「畝を立てるのは一度だけ」問題

栽培

2020/10/17

私が参考にしている栽培の本には、初めに畝を立てたら、ずっと使い続けるとあります。
畝を立てるのは一度だけ、ということです。

本には、畝の幅とか畝の方向とか、お勧めが書いてあります。
でも自分の家の庭くらいの狭い場所だと、あてはめるのがなかなか難しく、
ブロック塀があったりして、南だけど日当たりがよくない場所もあります。

今年は暇さえあれば、庭の畑の畝をどうするか悩んでいて、
なんでこんなに悩むのだろう?と思ったのですが、
どうやら理由は「やったことがないのでわからない」でした。

今年、初めて夏野菜を作ってみてわかったのですが、
どんな畝を作ると使いやすいのか、自分が作りたい野菜にはどんな畝がいいのかは、
実際に自分の畑で経験してみないとわかりません。

やっているうちに、ここの日当たりはこの野菜に合ってたとか、ここは水捌けが悪いなとか、
この畝の幅は手が届きにくくて草刈りしにくいなとか、自分なりにわかってきます。

しかし「畝を立てるのは一度だけ」ということは、
未経験者の場合、何もわからないまま畝を立てることになります。
そうすると、あとでこうしたい、ああしたいが出てきます。
畝を作り直したくなります。

でも、本当に畝は壊さないほうが良いということも実感しました。

うちの二号畑でのことです。
初めて畑として使うにあたり、牛糞と鶏糞を入れて少し耕したあと、
特に畝を作らずに4平米くらいのスペースにカボチャを真ん中に植えました。
カボチャを片付けて秋冬野菜を植える前に、
やっぱり畝を作りたくなり、土を起こして畝を新たに作りました。

しかしそれが大失敗でした。
元々粘土質の土は再びカチカチになり、
カボチャの葉の下に住み着いていたダンゴムシやアリたちは消え、
強い初秋の日差しと乾燥に負けて、
秋まきの葉物野菜の種を播いてもなかなか芽が出ず、出ても育ちません。

過酷な環境でもすくすく育つエンバク。緑肥植物として通路に播いたもの。

本に書いてあった「夏野菜が土を作る」とはこういうことか!と思いました。
畝を立てるために土を掘り起こしたせいで、
夏野菜が作った土の団粒構造や生態系を壊してしまったのです。

鍬で土を掘り起こし畝を立てるのは、ショベルカーで土を掘って、
ブルドーザーで整地するようなことなのかもしれません。
小規模ですが自然環境の破壊です。

とは言え、畝の形を変えられないとなると、困ってしまいます。
栽培を経験したからこそ、この場所は通路にしたいとか、
畝の方向を変えたいとか改善したい点が出てきます。

そこで思いついたのは、畝を壊さず少しずつ畝の形を変えればいいということです。
まあ少しは壊すんですけど、
鍬やショベルで一気にやるのではなく、スコップと手でやるくらいに、
つまり根菜を収穫したり、苗を植えたりする程度の破壊にするということです。

先日はニラを一列掘り起こした後を通路にして、
元々通路だったところに少し土を足してニンニクを植えました。
そうすることで85cmほどだった畝の幅を1mに広げることができました。
植え替えのタイミングが一番やりやすいかもしれません。

畝を崩したら、土の表面を露出させないことも重要です。
日照りのときは乾燥を防ぎ、雨が多い時も水が溜まりにくいです。
通路にも刈り草を敷いておくと土が硬くなりにくいし、
通路の土を畝作りに使うこともできます。

今年の経験からわかったのは、
やっぱり畝を立てるのは一度だけ、であること。
けれども少しずつ畝の形を変えて、
自分やその場所に合わせた畑にしていくことはできそう、ということです。

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